さて、ようやくベットとレイズのお話です。
まず「レイズ」ですが、これは掛け金を上乗せすることです。
そして、フロップ・ターン・リバーの各フェイズにおいてのファーストレイズのことを「ベット」といいます。プリフロップでは、すでにスモールブラインドとビックブラインドが強制ベットしているので、「レイズ」となります。
リミットゲームと、ポットリミット・ノーリミットゲームでは、レイズできる額が異なります。
リミットゲームの場合は、話は簡単。ビッグブラインドを1単位とした場合、プリフロップとフロップでは1単位ずつ、ターンとリバーの場合は2単位ずつ上乗せしていきます。
ポットリミット・ノーリミットの場合は、ビッグブラインドの額が、各フェイズでの最小ベット額となります。そして、そのベット(レイズ)に対する最小上乗せ額は、直前のメイク額のうち、上乗せされた額分となります。
例えば、プリフロップ以外の局面で、数人がアクティブ(そのゲームで、アクションが許されているプレイヤー)だとします。あなたの隣の人が200点ベットしたとき、あなたがレイズしたい場合の最小レイズ額は200点(メイクで400点)です。そして、もしあなたがここでメイク400点とした場合、あなたの左隣の人ができる最小レイズ額も、200点(メイクで600点)なのです。
レイズの最小額は「上乗せされた額」です。あなたは200点の上乗せしたので、後の人も200点の上乗せからできる、というわけです。
ただし簡易的に、直前のメイク額を最小とするルールもたまにあります。確認は怠り無く。
ちなみに、第5回目にアンティについて触れましたが、ブラインドが無いゲームの場合は、アンティ額が最小ベット額である場合があります。。
もう一つ付け加えると、最小レイズ額はハウスによって異なります。上記のルールは、最も一般的と思われるルールです。
レイズの仕方ですが、基本はチェックやコールと変わりません。
「ベット!」とか、「レイズ!」といって、その額を言ってから出すのがいいでしょう。このとき注意したいのは、言った額がメイク(出すトータルの額)なのか、純粋な上乗せ分なのかを表明すべきだということです。
慣れがあるもので、私も、何も言わずに「○○点」と、メイク額を言ってしまいます。しかし実際は、「レイズ」と言ってからのアクションなので、メイクか上乗せか分かりにくいもの。慣れないうちはストリングベット(詳細は別の項で)もしやすいので、ここはやはり、「自分は幾らをどうしたいか」をはっきりと表明すべきです。
大きなデノミを出す場合についても触れておきます。
コールの項で触れましたが、大きなデノミを1枚だけ投げた場合、コールと取られるルールが一般的です。プリフロップ以外でベットの場合は、そのデノミ分だけベットしたとするルールと、最小額だけベットしたとするルールがあるようですが、誰かのベットに対するアクションの場合は、大きなデノミ1枚を出せばコールとなるようです。
やはりこの場合も、例えそのデノミ分だけレイズやベットをしたい場合も、発声しましょう。
(2枚以上出した場合にコールとすることは無いです。)
さて、ここまで基本のアクションについて触れてきました。
「チェック」「コール」「ベット」「レイズ」。重要なアクションが一つ抜けていますが、それは、「オールイン」と、「ストリングベット」に触れてからにします。
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