さて、アクションの最後はフォールドです。
このアクションは、ゲームを降りる、勝つ権利を放棄するということです。
ポーカーでは、自分のハンドが無ければ勝敗が分からないため、そのハンド自体を手放すことで、フォールドの意思を表せます。
他のアクションと同じように、無言でハンドを手放すか、「フォールド」と宣言して、ハンドを手放しましょう。
いくつか注意点を挙げておきましょう。
まずは、ハンドを開く必要性についてです。
ゲームがリバーまで進んでショウダウンまで行った場合、最後にレイズをした人からオープンする決まりとなっています。最後がチェック周りだった場合は、ポジションが悪い人から開きます。
このとき、ハンドを先に開いた人よりも自分が負けている場合、オープンせずにハンドを手放すことができます(これをマックといいます)。この場合は自分で勝ちを放棄したこととなり、実際は一番だったとしても、チップはもらえません。
しかし、ハンドを開いた瞬間に、そのゲームの勝敗はディーラー判断となり(これをカードトークといいます)、自分で判断する必要はなくなります。
基本的に、ハンドを開く順番は覚えておくべきですし、自分が開く順番ではない場合は、先に開かせる主張をできることは覚えておいてよいでしょう。もちろん、開かなければならないときは、速やかに開く必要がありますが。
ちなみに、ハンドをテーブルの誰かにだけ見せる、というのはルール違反です。誰かに見せたのなら、全員に見せなければなりません。
次に、フォールドの判断です。
ディーラーが、ハンドを手放したと判断するのは、枠が引かれたテーブルの場合はその枠からハンドが出された場合、枠が無ければ明確にフォールドどの意思と取れる動作(ハンドをテーブルの中央に投げたり、飛ばしたりする。またはディーラー側にハンドを寄せるなど)を行った場合です。もちろん発声による意思表示も有効です。
例えば、プリフロップで、あなたがビッグブラインドだった場合に、スモールブラインドまで誰もコールが無く、スモールブラインドまでも降りる場合に、ディーラーがスモールブラインドがフォールドしたと明確に判断するまで、ハンドを手放してはいけません。もし早まってスモールよりも早くハンドを手放せば、勝つ権利がなくなってしまいます。
それから、ハンドを守ることも必要です(これについては別項で)。
基本的に、ポーカーでは、よっぽどのことが無い限り(ノーゲームや、ハウスの特別な指示など)フォールドしてチップが増えたり、戻ってくることはありません。これも別項で触れますが、ゲーム進行にミスがあった場合やルール違反があった場合に、プレイヤーは自分のハンドを持っていないと勝ちを主張することができません。
さて、やっと基本的なアクションの話はひと段落です。
ここから先は、ハンドやアクションを守るということや、マナー違反とされる行動や言動について考えていきたいと思います。
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